現在、不登校・ひきこもり当事者は、内閣府の発表によると、100万人を越えています。いじめ、トラウマ、家庭環境、長引く不景気などが原因で、6か月以上ひきこもり家族以外の人たちとはコミュニケーションをとられないという状況の方々です。当事者やご家族は、どこに相談したらいいのか、分からずまた相談してもどうしたらよいのかわからない方々が大勢おられます。不登校・ひきこもりは早く手を打てば短期間で回復しますが、長期間になると長期的回復期間が必要となります。
その中でも特に社会問題となっているのは「8050問題」です。当事者が50歳代でご両親が80代のご家庭で当事者を経済的に精神的に支えておられる世帯の問題です。つづいて当事者が40歳代で、ご両親が70代の世帯は第二次ベビーブームで人数が多くなります。近い将来、この世帯が「8050問題」になり、最悪の場合、生活保護を受けようとしても、福祉の生活保護制度自体が破綻するという推計も出ています。
こころのはなでは当事者に合わせて、少しずつ自己肯定感をつくり、自尊心、自信回復を支援の過程でしていただき、復学・社会復帰をしていただくことが我々の目的です。この問題を地域社会に深く認知していただくため、講演会や交流会を開催しております。